司馬遼太郎先生って古本屋で数千万円も本を買いあさり、研究に没頭するそうですね。(ある週刊誌に書いてありました)
そんな方が書いている本なので、誰も知る事が出来ない大昔の物語でも、かなり真実に近い話しとして素直に読めますね。
油売りから美濃国主になったマムシの道三こと斎藤道三。
その才覚と行動力で、欲望を次々と叶えてゆく道三ですが、人生の後半になるにつれ、道三、その嫡子義龍、庄九郎(道三の別名)の妻だった油屋のお万阿(おまあ)、といった登場人物達の人生が寂しく感じ、人生のはかなさを感じるようなそんな一冊でした。